ブラッター会長 会見「来年は12月10開幕」ドーム開催も検討 (05/12/16)
FIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長が、
16日の5位決定戦を前に、国立競技場で記者会見しました。

来年の大会方式について「開催国のクラブを出場させるか慎重に考えていきたい」と、
新たな考えがあることを示唆しました。詳細は来年2月の組織委員会で再検討することになります。
ブラッター会長は「東京、札幌などにある屋根付きのドーム開催も考えたい」と、
ドーム開催ものアイデアがあることも明らかにしました。

またこの席で、決勝戦が世界の179の国と地域に放送されることが発表されました。

出席者
FIFA ブラッター会長
FIFA トヨタカップクラブ選手権 コロスコフ 大会組織委員長
FIFA リンジー 事務総長
日本サッカー協会 川淵 三郎 キャプテン
日本サッカー協会 小倉 純二 副会長


以下、会見の内容です。


ブラッター会長
来年2006年のこの大会は、12月10日から17日、ワールドカップが終わって4か月後に行われることが決まっている。

今回日本では、組織委員会、日本サッカー協会ならびに大会関係者の見事な仕事ぶりを見せて頂き、また日本の皆さんに温かい歓迎を受けた。これは賞賛に値する。

また素晴らしいことに、今大会で世界のクラブチーム間の実力差は小さくなって来ていると実感した。
アルイテハドとサンパウロの試合が接戦だったことが、差が縮まっていることの証明。
リバプールもプロとは何なのかを見せてくれた。6大陸に広めて正解だと確信している。
この大会には、世界のサッカーの発展に寄与するだろう。

この大会は開催国枠が設けてない。FIFAの大会で開催国が出場しないのは、この大会だけ。
日本が出ていないのにもかかわらず、この入場者数には満足している。

昨日、コロスコフ委員長と話したのだが、開催国枠を設けては?ということも検討している。
この問題については、積極的かつ慎重に考えなければならない。

また、日本には優れた屋根付きのスタジアムが多い。
人工芝で戦われたU17選手権(ペルー)でも成功を収めているし、ドームスタジアムや人工芝での開催も視野に入れている。


コロスコフ 大会組織委員長
昨日の会議は今年最後の会議でもある。
コミッショナー、メディカル、レフェリーなど様々な分野から報告を受けている。
全ての人によるチームワークのおかげで、初回にもかかわらず、FIFAのスタンダードレベルに達している。
来年も同じクオリティで行われるといいと思うし、将来的にも継続して行きたい。


川淵三郎キャプテン
運営、警備などほとんどの面でうまく行っているが、観客動員だけ十分ではないと思っている。
大会成功には、多くの観客を集め興奮、歓声が必要。言い訳はせず、今回の反省を来年に生かしたい。
いつもより多くの国に喜んでもらうことが出来た。
アジアにとってアルイテハドの1勝は、意義のあるもの。
歴史を積み重ねて行くうちに、ヨーロッパと南米以外のチームが優勝することも十分あり得ると思う。


リンジー事務総長
決勝戦は「世界179の国と地域」で放送されることになった。視聴者は8億人を超えると試算されているが、これは期待以上の数字。世界が高い関心を示していることの証。
また、800人体制で臨んでいるHB(ホストブロードキャスター)の日本テレビの仕事には驚いている。
予想以上のハイクオリティの中継、大変素晴らしい働きだと思っている。



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