STORY

2022年10月12日 放送

威勢よく啖呵を切ったものの、漁協だけでなく、漁師たちまで敵に回してしまい、孤立する岩崎和佳(奈緒)

それでもめげずに次の作戦を考え、漁師の片岡洋(堤真一)たちに、「お魚ボックス」の注文が取れたから魚を分けてほしいとお願いするのだが…。

片岡は、漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)と約束したからと、魚を1匹も譲ってくれない。
さらに杉浦の圧力は、和佳が勤めるホテルにまでおよび、和佳は仲居の仕事を辞めざるを得ない状況に。従業員寮も出て行かなければならなくなってしまう!

そんな和佳のもとへ、追い打ちをかけるように、農林水産省の溝口静(松本若菜)から、「お魚ボックス」事業の認定取り消しに向けた動きがある、と電話が入る。溝口曰く、申請書類に判をついた統括支店長――通称「統括さん」(伊沢弘)が、「和佳から脅迫され判をつかされた」と漁協に訴え出たらしい。

立て続けに襲いかかる苦難に心折れそうになるも、東京にいる琴平祐介(渡辺大知)に背中を押された和佳は、“ある秘策”を思い付く!
溝口に相談を持ちかけ、「『女』を使えないか?」という和佳だったが……果たしてその思いもよらぬ大胆な秘策とは!?

※注意 以下、ネタバレを含みます。
その頃漁港では、片岡が杉浦の指示で、県庁へと連れ去られてしまう。杉浦は、県庁で行われる認定取り消しの会議の場で、片岡に「和佳に騙された」と証言させようとしているのだ。永沢一希(鈴木伸之)からの電話でそのことを知った和佳は、「私の代わりに行ってくれる?進(石塚陸翔)にでもできるようなことだから」と永沢に“ある指令”を下す。
県庁の会議室には杉浦、統括さん、市、県の担当者が集まっていた。杉浦に証言を促された片岡は、圧力に負けそうになりつつも……。意を決して、和佳の作った資料を開き、「岩崎さんが考えてくれたコレは、誰も損をせん、みんなが幸せんなる、そういう商売なんです!」と力説。しかし杉浦から、「水産業界をめちゃめちゃにしたら、お前ら責任取れるんか!」と詰め寄られ大ピンチに!
するとその時、永沢が現れ、唐突にテレビの電源をつける!映し出されたのは国会中継。先日女性蔑視発言で炎上した農林水産大臣が、「女性活躍を推進している」ことを国民にアピールすべく、「6次産業化の第一号認定事業者である岩崎和佳さんを全面的にバックアップしていきたい!」と宣言したのだ。
テレビを見ていた県や市の担当者はあ然とし、認定取り消しの話は立ち消えとなった。
漁協に戻って来た杉浦は、待ち構えていた和佳に、「こうなったからには、しっかり儲けてくれ」と告げ、二人は握手をかわす。
一方片岡は、漁協から出て来た和佳に、大臣の件はどういうカラクリなのかと尋ねる。和佳は農林水産省の溝口に、今の内閣は女性活躍を謳っているから、女である自分を認定事業者の第一号にすることで、何かしらのメリットを受けられる人物がいないか?と尋ねたのだという。そこで白羽の矢が立ったのが、当の大臣だったというわけだ。和佳の活躍に心動かされた片岡は、一緒に「お魚ボックス」をやることを決意。さんし船団丸の事務所では、決起集会が開かれ、漁師たちはワクワクしながら和佳の話に耳を傾けた。
しかしその頃、漁協では……話を聞きつけて集まった他の船団の漁師たちに、杉浦が「あん子は詐欺師なんかもしれん」と告げ、不敵な笑みを浮かべていた……。
相関図