STORY

2022年10月19日 放送

「お魚ボックス」の注文を増やすため、岩崎和佳(奈緒)は東京の飲食店に営業をしに行くことに。

息子の進(石塚陸翔)を昼は保育園、夜はママ友・山藤そよ(志田未来)に預けて、東京との往復を繰り返す多忙な日々を送っていたのだが…。その頃漁港では、漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)が吹聴した、和佳は詐欺師であるという噂が広まりつつあった。

そんな中、進は誕生日を迎える。この日も和佳は東京に出かけており、進は片岡洋(堤真一)たちと一緒に、船団の事務所で帰りを待つことに。しかし、和佳は約束の時間を過ぎても帰って来ず、片岡が何度電話をかけても繋がらない。

翌朝になっても連絡がつかない和佳のことを、漁師たちは「男と一緒なのでは?」と疑い始めるが、片岡だけは、「子供の誕生日に母親がそんなこと…」と和佳を信じようとする。しかし、そこに磯田高志(吹越満)が会社の出納記録を持って飛び込んでくる!片岡が和佳に預けていた船団の口座から、大金が引き出されていたことが発覚し……!?

※注意 以下、ネタバレを含みます。
和佳は、引き出したお金は営業の経費だと訴える。しかし片岡は、「もうあんたの言うことは信じられんのじゃ!」と一向に聞く耳を持たない。さらに片岡は、「進が遠慮ばかりしているのは、普段から和佳が進に我慢ばかりさせている証拠。だから信用できない」と言い放ち、和佳のことを「子供を置いて男と朝帰りをするような女」だと決めつける。漁師たちから謂れのない非難を受け、怒りと虚しさを募らせた和佳は、通帳やノートの入った袋を置いて出て行ってしまう。
そんな中、さんし船団丸の事務所の電話が鳴る。電話の主は、東京の和食店「さな田」の大将(六平直政)。電話を受けた片岡は、和佳が昨晩、店で倒れて病院に運ばれたことを知らされる。原因は、営業先で食べて吐いて…を繰り返したことで、腎臓を悪くしたためらしい。さらに、和佳が置いて行ったノートを開くと、限られた時間の中で沢山の飲食店を回り、営業やリサーチをしていた記録と、領収書がきっちりと残されており……。
和佳が身を削って営業していたことを知った片岡たちは、「あん子にはもう逆らえんのぅ」と、皆で事務所を飛び出す。進を乗せて自転車を漕ぐ和佳を追いかけながら、片岡たちは必死に謝るが、和佳は振り返りもしない。そんな和佳の姿に、進が「ママのバカー!」と声を上げる!
驚いて急ブレーキをかける和佳に、進は、自身が持ち歩いているペンギンの絵本の“ある1ページ”を見せる。そこには、ファーストペンギンに続いて、次々と海に飛び込むペンギンたちの姿が…!その絵と同じように、自分のことを懸命に追いかけてくる漁師たちの姿に、和佳も思わず感極まり……。片岡から「あんたわしらの社長になってくれんか?」「わしらのボスはあんたしかおらんけぇ!」と言われ、ずらりと並んだ漁師たちから頭を下げられた和佳は、「もちのろんスケじゃあ!」と片岡の手を握り返し、固く握手を交わす!
こうして、和佳はさんし船団丸の社長となり、漁師たちとの関係も良好になり始めたのだが……。その輪から外れて、ひとり冷めた様子で佇む山中たくみ(上村侑)。そのスマホには“あるメール”が届いており……!?
相関図