STORY

2022年10月26日 放送

漁協からの嫌がらせにも負けず、ようやく岩崎和佳(奈緒)を中心にまとまり始めた、さんし船団丸の漁師たち。

「お魚ボックス」の注文も順調に増え始めたのだが、配送先の飲食店からは、「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」などクレームが続出!苦情が来るたびに和佳が代品を送る羽目になり、注文が増えても大赤字!漁師たちへの追加報酬もほとんど支払えず、皆の士気は下がっていくばかり……。

そんな状況を見かねた片岡洋(堤真一)は、和佳に無断でクレーム対応を開始。
片岡が「悪いのは魚ではなく料理人の腕」とお客さんに言い返していることを知った和佳は激怒。片岡も苛立ちを募らせ、2人は大喧嘩に……!

頭を抱える和佳のもとに、東京のフレンチレストランのシェフ・流山(速水もこみち)から連絡が入る。流山と話をするうち、和佳は、漁師たちのやる気をアップさせるための“ある秘策”を思い付き……!?

※注意 以下、ネタバレを含みます。
和佳は漁師たちに「東京へ行こう」と告げるが、山中(梶原善)もたくみ(上村侑)も先日の喧嘩を引きずり、なかなか腰を上げようとしない。
そんなたくみを呼び出した永沢一希(鈴木伸之)は、「なぜそこまで地元が嫌なのか」と尋ねる。するとたくみは、「ここは終わってるから」と吐き捨て、「親父を見ていると、親父みたいに自分もここで終わっていくんだろうな…と思えてキツい」と本音を語る。
そして迎えた、東京行き当日。渋々ながらたくみも姿を現し、無事に船団員全員で東京に出向くことに!
慣れない都会の風景にオロオロしながらも、流山のレストランに到着した漁師たちは、自分たちの獲った魚が抜群に美味しく料理されていることに衝撃を受け、夢見心地で食事を楽しむ。しかし最後に、自分たちが送った魚と、和佳が送った魚とを食べ比べ、手当ての良し悪しで魚の美味しさや鮮度が大きく変わってくるという事実に初めて直面。思わず唖然とする漁師たちに、和佳は、「私は、皆が獲ってくる魚は最高だと思ってる」「だから注文や苦言は自分たちのためだと思って聞いて欲しい」「もう少しだけ私についてきて欲しい」と切々と訴える。和佳の力強い言葉に、ずっと漁師の仕事に無関心だったたくみの心も揺れ動き……。
そんな中、山中は、魚の鮮度を保つために、「血抜きをしたらええんじゃないか?」と提案。血抜きに大変な労力がかかることを知っている片岡は、必死で話をそらそうとするが、和佳は一人、「血抜きをすれば、最高の魚を最高の状態で送る最強のボックスができるってことだよね!」と目を輝かせる。和佳の熱意に根負けした片岡は、血抜きを行うことに同意し、「最高の魚、送っちゃるけぇ!」と気合を入れる。
店を出た漁師たちは、「お魚ボックス」の改良に向けて、その場で熱い議論を始める。その姿を目にしたたくみは、心を入れ替えた様子で、「結局終わってたのは、俺だけじゃんって…」とつぶやく。
漁師たちの努力によって、「お魚ボックス」は最高の状態で流山のレストランに届けられ、山中親子も仲直り。全てがうまく回り出したかのように思えたが……経費がかさみ、和佳の経済状況は、公私ともに最悪の状態に!そのことを知った杉浦は、漁協がさんし船団丸に貸している金をすぐに返せと、貸し剥がしに向けて動き出し……!?
相関図