その産声(ファーストクライ)が響くまで、私たちは諦めない。 少子化、医師不足、地方で相次ぐ産科の閉院――。 令和の今、母子の命を守る“お産の現場”がかつてない危機にさらされている。 ハイリスク妊婦の分娩を担う周産期母子医療センターでさえ、 緊急搬送の受け入れに限界があるという現実。 そんな中、都内の一等地にそびえる日本屈指のセレブ病院で、 院長の特命により、“あるチーム”が秘密裏に結成される。 ――その名は、母子救命救急班。 彼らの使命は、行き場を失ったワケあり妊婦たちを無償で救うこと。 チームの要となるのは、卓越したスキルを持つ産婦人科医・光井明希。 彼女は片耳に難聴を抱えながらも、 誰よりも赤ちゃんの産声を聞くことに執着する、叩き上げのスペシャリスト。 果たして、光井率いるチームは、 零れ落ちようとする命を救う“最後の砦”となれるのか……!? 華やかなセレブ病院の裏側で、新たな命を守り抜く母子救命救急班の奮闘を描く、 メディカル・エンターテインメント!
海外の医療現場で培ったスキルを買われ、日本屈指のセレブ病院・聖フィオナ病院に迎え入れられた。明るくカラッとしているが、どこか掴みどころがない。美味しいものとお酒をこよなく愛し、“小さくとも裏切らない幸せ”を心の拠り所にしている。
地方の産婦人科医院の跡取り息子。決められたレールに疑問を持たずに過ごしてきた。 不妊治療を学ぶために聖フィオナにやってきたが、光井に強引に誘われ、母子救命救急班に加わる羽目になる。
光井の学生時代の同級生で、唯一無二の親友。 光井とは異なる立場から、事情を抱えた妊婦や妊娠に悩む女性たちをサポートする。
冷徹に見えるが、赤ちゃんの安全を守り抜くための揺るぎない覚悟を持っている。神谷院長の娘婿であり、「次期院長」と囁かれている。
政界進出の噂が囁かれている神谷院長の動向を鋭く監視している。 神谷院長が立ち上げた『母子救命プロジェクト』に疑いを持ち、その実態を掴むため、チームの一員に接触を図る。
おおらかで天真爛漫。夫とは真逆のタイプだが、夫婦関係は良好。 第一子を妊娠中。
利益重視の事なかれ主義で、『母子救命プロジェクト』には否定的。 しかし気が弱いため、結局は神谷院長に逆らえない。
丁寧で柔らかな物腰だが、その言葉にはどこか相手を見透かしたような鋭さがある。 名探偵さながらの観察眼と洞察力の持ち主。
院内の恋愛事情から派閥争いまで、何でも知っている情報通。光井の数少ない理解者であり、いつもさりげなく寄り添う。
不良中年で皮肉屋。過度なリスクを嫌い、危うい橋を渡る光井と組むことを拒否する。実は、周囲に明かしていない“ある秘密”がある。
日本屈指のセレブ病院を率いる彼女が、なぜ利益度外視のプロジェクトを始めたのか、その真意は謎に包まれている。実は、政界進出の噂が囁かれていて……。