2011年10月11日放送
美しい音にこだわり、フルートを手作りする職人がいます。
フルート製作者、秋山好輝（あきやま よしてる）さん。
フルートの音質を決めるパイプ。それを一つ一つ手で作る、世界でただ一人の職人です。
彼のフルートは、今、世界中のフルート奏者から愛されています。
理想の音を求め、２０年間勤めた大手フルートメーカーから、独立した秋山さん。
しかし、いくら音が良くても、全く売れない日々。
「自分を信じたいっていうことが一番ですね。
何のために辞めてまで作ろうとしたのかっていう」
不安と葛藤の毎日。そんな中、彼を奮い立たせた言葉。それが…
「最善の努力をしよう。」
「最善の努力をしてみよう」
『最善の努力をしてみよう。その結果は努力しないよりも
はるかに良い結果が得られるはずだ。』これはドイツの文豪・ゲーテの言葉。
「良い音が出る可能性があれば、どんなことでもやってみるという。」
こだわりの音を追及する、良きパートナーは、フルート奏者の奥さん。
これからも、「心に響く音」への秋山さんの挑戦は続きます。