2012年4月24日放送

芸術的な作品を野菜から生み出す人がいます。
野菜アーティスト 岩井満喜(いわいみつよし)さん。

包丁を巧みに操り、野菜を動物や花へと変えていく「野菜アート」。
彼の作品はお祝いの席などに飾られ、見る人々を魅了します。

「包丁一つで、包丁の特性を活かしながら、
“(野菜に)命を吹き込んでる”みたいな感じですよね」

厳しい修行時代を経て、身に付けた日本料理の包丁さばきだけでは、
岩井さんは満足していませんでした。

「もっと上へ上へっていうのがありましたので」

目指したのは料理の枠を超え、包丁と野菜が作りだす造形美の世界。
そんな彼の人生を表す言葉。それが…

「『守破離』っていう言葉ですね」

「守破離」

(出典:「利休百首」など)

「守」は型を学ぶ事、
「破」は型を破り広い視野を持つ事、
「離」は過去から離れ、新しいものを創造する事。

野菜のみずみずしさを形に変え、命を吹き込みます。

「野菜なの本物の花なのとか本物の鳥とかという風に
 逆にびっくりしてもらいたいですね。僕の作品を見ただけで
 「コレ、岩井って人がやってる作品だね」と言われる、
 僕のことがわかるようなレベルまでいきたい」

包丁の技を究め、新しい世界を生み出す岩井さん。
さらなる挑戦の日々は続きます。