2012年11月6日放送

200年以上続く、山の出湯を守る…。
湯守・大高要之(としゆき)さん。
那須の名峰・茶臼岳を望む、一軒宿。
源泉が流れこむ露天風呂を、イイ湯加減に保つのが仕事です。

「温泉は生き物といいますか。朝測った温度と、昼間と夜とで変わって
しまうんですよね。ものすごく温度調節には苦労しています。」

止めどなく湧き出す源泉が流れ込む…
野趣あふれる露天風呂は、古から今も変わらず人々に癒しを与えています。

「代々続いてきた温泉を、命をかけて守って、さらに継承していくというのは
まさに湯守の精神だなと思います。」

心の底まで温まって欲しい。
そう思い、いつも大切にしている言葉、それは…

「忍耐と努力、この二つさえあればこの世でできないことはない」

ロシアの詩人の言葉です。

「温泉に入って『いい湯だったよ』って言っていただけると
日々自分がやっていることが、やりがいになる。」

毎日、同じことを繰り返す大高さん。
今日も多くの人が温もりを求め、この温泉を訪れます。