2013年6月4日放送

シェーカーの音が響き渡るバーで
華麗な ボトルさばきを披露する…

フレアバーテンダー 富田晶子(とみた しょうこ)さん
パフォーマンスと共にカクテルを作るスタイル。
見る人を楽しませるため、常に練習は欠かせません。

「フレアを始めたのは20歳ぐらいの時ですね。レストラン・バーで働いていて、
瓶を回す先輩を見て、“すごいな”と思って始めました」

瓶は1本0.5キロ。
パフォーマンスには、想像以上に「力」が必要です。

「男の人たちばかりでしたね。無理だよって言われたこともありますし。
体力だったり筋力だったり、生まれ持ってるものも違うので、とりあえず人の3倍は練習しました」

あえて見えにくい透明な瓶を使い、時には体に鉛をつけ、技に磨きをかけます。

「やっぱりガンガン瓶を割りますし、額を打って血だらけになったこともあります。でも本番って練習の半分以下しか出せないんですね。だから難しいとかそういう気持ちを通り越して、努力ですべて補おうって思いましたね」

そんな富田さんを支えた言葉、それは…

『私たちの人生は、私たちが費やした努力だけの価値がある。』

フランスのノーベル賞作家、モーリアックの言葉です。

「喜んでもらえたり、元気になってもらったり、そういう風に思ってくれる人がいるのであれば、もっと頑張ろうって思いますね」

練習した分だけ、人々を魅了します。