2013年6月25日放送

踊るような足技に見つけた、故郷(ふるさと)の心。
伝統武術・カポエイラの講師 野田サチオさん。

歌や音楽にあわせ舞うブラジルの武術・カポエイラ。
ブラジル人の野田さんがカポエイラに出会ったのは
日本に移住してからのことでした。

「8年前、近くにカポエイラ教室が出来たっていう話を聞いて、見学に行って。
目の前で初めて見た時に、歌に合わせて体を動かして素晴らしいと感じて、私もやりたいと決めました」

国を離れて知った ブラジルの心。
仕事で忙しい日々が続く中でも…、

「みんなが休憩してる時に、箱を重ねて蹴りの練習をしたり、手と足(の動き)と合わせなくちゃいけないとか、そのバランスが取りにくくて苦労しました。(カポエイラを)始めた時に30歳だったので、家族とか知り合いとかから、とても『遅い』って言われたんですけど、やりたいから構わないって言って今でも続けてます」

今では カポエイラの教室を開き、その魅力を
日本の人にも伝えようとする野田さんが共感する言葉、それは…

『人間、志を立てるのに遅すぎるということはない』

41歳で政治家に転身した、ボールドウィンの言葉です。

「カポエイラの中に入っている楽しさ、喜びっていうのを日本人に伝えるのが、
自分にとって、とても嬉しいことですね」

故郷(ふるさと)を思う気持ちが、日本で花を開かせます。