2013年7月30日放送

助けを待つ声に耳を傾け、厳しい尾根を往く…
山岳救助隊 勇仁志(いさみひとし)さん。
埼玉県警察に所属する山岳救助隊。
登山者への安全の呼びかけやパトロール
危険な現場で命がけの救助も行います。

「山岳救助隊は“人を助けること”。これに特化しておりまして、これが私はやりたいと思って山岳救助隊を希望しました。」

人の命を左右する任務は、誰にでもできる仕事ではありません。

「色々な現場がありますが、岩が落ちてきたり斜面が滑りやすかったり。実際、私は高い所が好きじゃないんですけれども、遭難者は第一に、我々のことを待っていると思うので。」

過酷な任務…、訓練に耐え抜く拠り所は、これまで届けられた感謝の手紙。

「遭難者や遭難者の家族が我々に対して、感謝の手紙など送って頂いたりするんですけれども、その時はとてもやりがいを感じまして、これからもっとがんばろう!っていう気持ちになります!」

登山を楽しむ人の、安全を守る勇さんの心に響いた言葉。それは…

『人生とは、興奮に満ちている仕事のこと。
最も興奮するのは、他人の為に生きるとき。』

ヘレン・ケラーの言葉です。

「どんな過酷な訓練でも“人を助けたい”という思いで一生懸命やって、
埼玉県一の山岳救助隊になりたいと思っています!」

選んだ道は険しくても、尊い命を守ります。