2013年12月31日放送

時代(とき)を超えてクルクル回る…。
江戸独楽(ごま)職人 広井政昭(ひろい まさあき)さん

「江戸独楽って言ってもいろんな種類があるんですけれども、代表的なのは
江戸のからくり独楽。独楽が動力原になって、それで何かを回します」

広井さんが作る独楽は、どれも独創的。
例えばこちらは、回すとウサギがお餅をつく江戸独楽。
こちらは、回すとお団子を食べる江戸独楽です。

「今の乾電池のオモチャと違って、私がこだわっているのはあくまで指先、或いは
人間の力だけで回す独楽。そこから短いドラマが始まる、それが楽しいですね」

残された図面は一切なく、受け継いだ技術で、新しいものを生み出します。

「失敗は年中しています。ギクシャクしたり、20秒回るかなと思うのが、
3秒ぐらいで終わっちゃうとか、その原因を追及していくと面白いですよね」

そんな広井さんが共感した言葉、それは…

『失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ』

失敗を繰り返し、電球を発明したアメリカの発明家、トーマス・エジソンの言葉です。

「失敗こそ本当に宝です。子供の夢を誘うような、そういう独楽をこれからも作りたいなあ」

子供たちに笑顔が生まれます。