2014年4月1日放送

日本語の美しさを伝える…
日本文学の語り手、熊澤南水(くまざわ なんすい)さん。

「日本語の一番の魅力は、行間を読むっていう言葉があるんですけれど、行間も含めて表現の一つになっているのが、(日本語は)素晴らしいと思います。」

引き込まれるその“語り”。
彼女が伝えるのは、日本文学が残す、“日本人の奥深さ”。

「どの作品にも、とっても素敵な女性が登場するんです。それは多くを望まない、
たった一人の為に自分の人生を賭けても悔いとは思わない。そこに、凄いものを感じます。」

人物の息遣い、世界観を作るため
1年をかけて台本を書き、全てを暗記します。

「文学という楽譜を、肉声が奏でるコンサートなんです。だから、お芝居を観に来たみたいっておっしゃる。」

そんな南水さんが心に刻む言葉。それは…

『為す者は常に成り、行う者は常に至る』

実行することの大切さを解く、紀元前 中国の政治家・晏嬰(あんえい)の言葉です。

「文学に浸るなんてことは、今の生活の中では殆ど無いんです。語りを聞く事によって気持ちが癒されるとおっしゃるの。これが魅力なんです、とっても。」