2014年8月12日放送

深い海の底に潜む、まだ見ぬ魚を追う・・・
深海魚専門の漁師、長谷川久志(はせがわ ひさし)さん。

「サメって凄いなぁと思う。人間を惹き付ける力があって。
子供たちの喜ぶ表情、凄いですね。輝いていますよ、目が」

漁師の傍ら、水族館の名誉館長も務め、子どもたちに深海魚の魅力を伝えています。
そもそも、深海魚に目を付けたのは35年前・・・

「息子が手伝わないって言って。漁師はやらない、跡も継がないと。
船も古いし、設備投資もできないし。何とか、この古い船でも、できるものがないかと思って。そうしたら、みんながやっていない深海魚だと。」

しかし・・・

「市場に持っていくと、こんなものは売れるかと、平気で言われるんですね。それで行商に歩きました。普通のお家に売りに行ったり。そして、売って歩いて。」

そんな長谷川さんを励ます言葉、それは・・・

『千里の道もひと足宛(ずつ)はこぶなり』

長い道のりでも一歩ずつ進んでいけば、必ずたどり着くという
剣豪・宮本武蔵の言葉です。

「女房と二人で、いつか見返してやろうと言って。二人で一生懸命、頑張りました。
やめてたら、今の深海魚ブームはなかったと思います。」

まだ見ぬ魚たちにロマンを追い続けます。