2014年8月19日放送

真っ白な「まゆ」に命が吹き込まれる・・・
まゆ人形作りの職人 蒲田哲夫さん。
京都・奥嵯峨で40年以上、
京織物の元となる「まゆ」に魅せられ、人形を作り続けています。

「まゆから糸を紡ぎだして、組紐・刺繍・織物が作られる。まゆの形、丸さを利用して(人形を作っている)人はいなかった。40年やってたら、これだけ増えたからね。」

良い人形を作るために思い至ったのは、
まゆの魅力を信じる心・・・

「一生懸命やっても、ヒヨコにならず可愛くないし、3年程かかってやっと出来た。色んなことをするからヒヨコにならない。何もしないで羽だけ付けたら、出来る。それでいいと思う。省くものはね、省けるかぎり省いていく。まゆに魅力があると思わないといけない。」

「飾らないこと」が大事と気づき、心に留めた言葉。それは・・・

『気韻生動(きいんせいどう)』

作品に気高い風格が生き生きと表現されているという
中国六朝時代の南斉の画家、謝赫(しゃかく)の言葉です。

「まゆの持っているあたたかさ、向かい合う相手によって姿を変えていくまろやかさ、そういうものを生かして色んな事ができないか。まゆ丸出しでいきたいな、という気はあるね。」