2014年12月2日放送

馬とともに描く、美しい軌跡…
馬場馬術選手 北井裕子さん。

「フィギュアスケートに、とても馬場馬術は似ています。音楽に合わせて人馬一体、
いい演技が出来た時は幸せな気持ちになります。」

よく知られる障害馬術とは異なり、正確な動きや美しさで点数を競う馬場馬術。
大切なのは馬への愛情です。

「馬によって性格がありまして、叱る時にきちんと叱らなければいけない馬だとか、あまり叱ってはいけない馬だとか、それぞれなんですね。人間の子どもを育てるのと同じような感じ。」

両親が経営する乗馬学校で馬術を始めたのは小学校6年生。
鍛錬を重ね、2008年オリンピックに初めて出場。
しかし…

「初めてのオリンピックは(今までの大会とは)全然別物で、何も記憶がないくらいに緊張して。」

思うような結果が出せなかった大会。でもこの経験は必ず次に生かせると、
北井さんが自らに言い聞かせる言葉、それは…

『ローマは一日にして成らず』

長年の積み重ねがあって、初めて完成するというヨーロッパのことわざです。

「やはり日々コツコツと経験を積んで、積み重ねで上手くなるスポーツだと思います。」

美しさの中に、重ねた努力があります。