2014年12月9日放送

お寿司と見間違うほどの、美しい和菓子を作る・・・
和菓子職人 高橋弘光さん

千葉県で和菓子店を営む高橋さん。
彼が得意とするのは工芸菓子と呼ばれる伝統的な和菓子。
「花鳥風月」を、食べられる素材で芸術的に表現します。

「工芸菓子は和菓子のデッサン。お花とか動物の雰囲気を表現するもの。」

「自然」を巧みに表現する高橋さん。
この道へと進むきっかけは、ある和菓子との出会いから・・・

「最初は椿の和菓子を見て。無駄な飾りがないのに椿らしい。よりリアルに作れなければ、抽象的なものを作っても中身が無いんじゃないかと。」

和菓子の本質を追い求める高橋さんが心に留める言葉、それは・・・

『コロンブスの卵』

一見簡単そうな事も、最初に行うのは難しい。
アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスが、
その偉業を批判した人々に、卵の尻を潰し、立てて見せた逸話からできた言葉。

「自分の感性で感じ取ったものを表現したいなと思っている。こういう風に教わったから、そう作らなければいけないという事じゃなくて、(卵の)殻を割っていいんだという風に思えれば、また新しいものができあがる。」

発想の殻を破って、新しい和菓子を作り続けます。