2015年5月26日放送

標高1200メートルの山頂にできる行列。
お目当ての鍋焼きうどんを振る舞うのは・・・
鍋割山荘 草野延孝(くさの のぶたか)さん。

「3時間4時間かけて下から歩いてくると、お腹も空くし、どうしても食欲も湧きますよね。ボリュームのあるものを提供してあげたら喜ぶんじゃないかと思って、鍋焼きうどんにしたんですけどね。」

山に登る人たちのため40年。
時に100キロ以上の食材を、毎日、自分の足で運びます。

「慣れれば楽かというと、楽ではないんですよ。毎日また登るのかっていう気分になりますよ。あのシンドイ思いをするんだって思いながら。でもこんな美味しい鍋焼き初めて食べましたって、よく言ってくれる人がいるんですね。そう言われると頑張ってまた作らなきゃなって気持ちになりますね。」

そんな草野さんが大切にしている言葉、それは・・・

『滴り積もりて淵となる』

一滴の滴でも、集まれば深い川となるということわざです。

「こんなに足が痛くても、腰が痛くても少しづつ我慢して歩いていれば、なんとか自分の目的地に到達するんだっていう。勇気づけられるっていうか、それを噛みしめるようなことが良くありますね。」

その一歩が、山に笑顔をもたらします。