2015年6月23日放送

身も心も震わせる響きを生む・・・
和太鼓職人 安藤恒司(あんどう つねじ)さん。

一般的な和太鼓から、日本全国のあらゆる太鼓を手掛けています。
100年以上続く作り方を受け継ぎ、今なお手作り・・・

「二つとして同じもの(音)がない。お客さんのどんな音で仕上げて欲しいって言う希望がありましたらそれに合わせて仕上げてあげたい。やりがいはありますね。」

突然、太鼓の上に乗ると・・・

「革の伸びが踵で分かる。」

どこを叩いても同じ音が鳴るように、革を均等に伸ばす作業です。
『革の張替えは孫の代』と言われる太鼓。決して手は抜けません。

「全部私一人の責任になっていましたので、それはもう修行時代以上に独立してやるって言うのは難しいことで、大変なことでしたね。」

そんな安藤さんが大切にしている言葉、それは・・・

『精励恪勤(せいれいかっきん)』

力を尽くして仕事に励むことを表す言葉です。

「自分で満足したらそこで終わりなんで、手を抜かない気を抜かないってことでこれからもやって行きたいと思ってますけどね。」

作る人の気持ちが、まっすぐに伝わる音色です。