2015年9月22日放送

時を越え いきいきと甦る、江戸写し絵…
劇団みんわ座代表 山形文雄さん。

「アニメーションの原点なんですね。『魔法使いが絵を操って芝居をやっている』という風なことで江戸中で評判になりまして。」

「写し絵」とは、
江戸時代の中頃にオランダから入った金属製の幻灯機を使って、
ガラスに描いた絵をランプで投影した見世物のこと。

「それを日本人お得意の木製に変えたものですから、手に持てる(ようになった)。」

手に持てることで動きがつき、
からくりの仕組みを取り入れるなど、幻灯機は日本独自に発展。
この写し絵に魅せられ、
20年かけて、200年以上前の芸能を復元したのです。

「苦労は長かったです。『日本にも優れたものがあったんですよ』ってことを現代の日本に知らせていきたい。」

そんな山形さんが心に留めた言葉…

『事を成就するには、志があり、忍耐があり、勇気があり、
失敗があり、その後に成就がある』

江戸時代の発明家、田中久重の言葉です。

「時代を背負っていく、地域の子供たちに文化・伝統っていうのを伝えていく。そういうものに使ってもらえたらありがたいなと…」

江戸の「粋」を守ります。