2015年9月29日放送

硬い鉄に打ちつける 熱い思い…
鍛冶職人 金子恭史(かねこ やすふみ)さん。

熱して叩けば、どんな形にも姿を変える「鉄」
その「鉄」に夢中になり、
金子さんは、暮らしの中で使われる様々な道具を作っています。

「人の役に立てる物とか、人が必要とするものを必要なだけ作るというところを大事にしたいと思っています。」

ライフワークとして手掛けているのが「フライパン」

「柄が別の素材だと壊れてしまって、使えなくなってしまうこともあるので、一体型で作りたいと…。ずーと長く愛着をもって使ってもらえるようなものを作っています。」

自らの手で何かを作りたいと
会社をやめて、29歳で転身。

「10年以上のブランクがあるという気持ちがあったので、何をやるのもなるべく人より多くやろう、という気持ちはいつもありました。」

そんな金子さんが 大切にしている言葉。それは…

『夢中になるだけではチャンスはつかめません。
自分の能力以上のことに賭けなければ』

庶民の暮らしを撮り続けた写真家、ドロシア・ラングの言葉です。

「自分たちの生活を描いていく、そういう絵筆みたいな道具を作れたらいいなと思います。」