2016年2月2日放送

ガラスに描きこむ 沖縄の色彩…

琉球ガラス職人 松田将吾(まつだ しょうご)さん

「元々米軍の飲み物で使っていた瓶とかをリサイクルして作るようになっていた
(それを)米軍がお土産として買って帰る。それが始まり。」

戦後生まれの 色鮮やかな「琉球ガラス」。
難しいのは…

「瓶の収集からそれを砕いて割って、全部綺麗に洗って、それを溶かすんですけど、それにまた色をつける。綺麗に色が出なかったら、全部やり直し。」

大切なのは、沖縄らしい色彩。
このグラスは、「沖縄の夕日」を表現しています

「毎日辞めると思ってました。自分は才能がないと初め、先輩にいわれた。
向いてないと。何回か辞めろともいわれた。でもそう言われたら、こっちも曲げないと思って、それで頑張ってきた」

今では県の工芸士に認定された、松田さん。
育成する後輩に伝えたい言葉。それは…

「堪忍五両思案十両」(かんにんごりょう しあんじゅうりょう)

「耐えること考えることの大切さ」を説いたことわざです。

「沖縄の人として琉球ガラスをやるのは誇りだと思う。自分は沖縄の人として琉球ガラスという名前でやっていくという気持ちでやっているので、そのへんのぬくもりが伝われば良いと思う。」

心に染みる、沖縄の色…