2016年5月17日放送

美しい曲線が描く芸術。その正体は…1枚の紙からできた切り絵…

切り師 長屋明さん。

「切り絵は、影絵みたいな形なので、紙を切るだけの作業なんですけど面白い、自分なりのデザインで切ってこれがこう切るとこうなるだということをずっと、ただひたすら切っていただけです」

使うのは、わずか1本のカッター。
切り遺される部分は0.5mmの芯よりも細く、わずか0.1mmほどです。
一つもミスができない…繊細な作業で作られています。

「二十歳頃にお寿司屋さんのお手伝いをしていたときに店主がバランありますよね、あれを切っていたのを見て感動してですね。」

以来29年間、独学でここまで来ました。

「基本的に絵が下手なんです。上手に描けないのと字が書けない。簡単な絵でも時間をかけて、納得いくまで仕上がりを続けていくのが僕のスタイルです。」

常に完璧を求めてきた長屋さんが大切にしている言葉、それは…

『チャレンジし続けよう、困難の方が屈服するまで』

イギリスの小説家 サッカレ―の言葉です。

「失敗したときは、最初からやればいいだけです。そうすればまたいい作品ができますのでその作品は、最初からやりたがっているのかなと思って、また最初からやります。」