2016年7月26日放送

小さな小さな塩の結晶も 楽につかめます。

ピンセット職人 鈴木正弘(すずきまさひろ)さん

葛飾に、全国から様々な相談が寄せられるピンセット工場があります。

「ピンセットは、指の代わりになるのでやりたいことに没頭できるような道具感を感じさせない道具を目指しています。」

それぞれの問題を解決するため作るピンセットは200種以上。
用途によって材質や形状を変え、かみ合わせを細かく調整します。

「『使う人がどうなのかな?』これが大切だと思っています。」

眼鏡用は先端に小さなねじをつかむ工夫が。
微生物用は、しなりがポイント。
ミジンコなどの微生物を生きたままつかむことができるのです。
まつげに人工の毛をつける、このピンセットにも工夫が。

「一本つかむタイプのも出来るし数本つかむのも毛を取りこぼすこと無くピックアップできる。」

使い心地を極める鈴木さんが大切にする言葉、それは…。

「職人の良心に恥じない物を作れ」

師でもあるお父さんが最後に残した言葉です。

「使う人たちはプロなんだと、そのプロが使う道具を作るおれたちもプロ。それは非常に責任重大な重い言葉なんだなぁと」