2016年8月30日放送

沖縄、海人(うみんちゅ)たちの伝統を守る

追い込み漁の漁師 福地進さん

「素潜りで魚を網に追い込むのが 追い込み漁」

今も昔と変わらぬその方法は、まず素潜りで海に入り…
潮の流れを読み、魚の通り道に網をしかけます。
そして30メートル以上泳ぎ、魚を追い込みます。その方法は?

「うん!うん!」

自ら発する声と石を叩く音でサンゴに隠れている魚をおびき出し、
網に追い込むのです

「前は船二隻で漁師も10名ぐらいいた。今は、もう一人でやっている」

以前は、数人で魚を追い込んでいましたが、
漁師の数は減り続け、今は福地さん一人。

「水中で上がれなかった例えばうねり出始めて、網に被ってみな、
昔は5、6名漁師が見てるから絡まったらすぐに潜って外して上げる
今は一人でやってる。」

追い込み漁を一人で守り続けて15年。
去年、福地さんに憧れた青年が弟子入りしました。
そんな福地さんが彼に伝えたい言葉、それは

「立ち止まってしまわない限り、どんなにゆっくり進もうとかまわないのだ。」

「伝統漁を、先輩から受け継がれてきたものをそのまま途切れることが無いように、これを後輩に引き継がせて最後まで残るのが夢だね。」