2016年11月1日放送

1ミリ、1グラムに向き合い、形にしていく。
卓球ラケット職人 金井一磨(かない・かずま)さん
金井さんはリオデジャネイロオリンピック
卓球個人のメダリスト・水谷選手を始め、
世界各国の一流選手が勝負をかけるラケットを作っています。

「プレー中の握り方も選手それぞれ違うので、水谷選手の場合は、幅は均一なストレート。
福原選手の場合は細身で握りやすい形のグリップを使っているというところが。
大きな違いですね。」

トップアスリートたちと ラケット作りを通じたラリーもありました。

「多い場合10回、15回(直し作業を)繰り返す。1g、1mmも違わないものを渡しても、
「何かがちょっと違う」と言われたり、数字では見えないところを
どう揃えていくかフィードバックをもらいながら
「じゃあ、次はどうしよう、次はどうしよう」というアプローチの仕方をする。」

見えない答えを必死に探す金井さんが 大事にする言葉…

「いかに弱き人といえども、
その全力を単一の目的に集中すれば必ずその事を成し得べし。」

「自分が用具を提供した選手が活躍してくれるのが一番嬉しい。水谷選手がメダルの報告会という事で来ていただいたけど、メダルをかけてくれたので、
それはすごく嬉しい出来事だった。」