2016年12月20日放送

大切な本に、新たな息吹を吹き込む…
製本家 伊藤篤さん

伊藤さんが行なうのは“ルリユール”という
ヨーロッパに伝わる製本技術。
ページの綴じ直しや表紙の装飾を施すことで、
古い本に新たな価値を生み出します。

『歴史的には二千年くらいあるんですよ。(昔は)製本される前の物が売られていたんですよね。
ヨーロッパでは、特にフランスなんですけど。
それを保管したい人が表紙を付けてもらったりしていたんです。』

作品は本場ヨーロッパでも数々の賞を受賞。
今では、その技術を使ったノート製作など
本を身近に感じてもらうための活動も行っています

『たとえば金太郎の本を赤ずきんちゃんの本にしたらマズいわけですから金太郎の物語のイメージを湧き立たせて作るわけですけど、(本の)中身を開けてもらうっていう最大の目的があるんですよ。
色んな人が表紙を開けるという行為に至るまでが、この仕事なんですよね』

19歳でこの世界へ飛び込んだ伊藤さん。
大切にしているのは師匠の言葉です。それは…

『製本とは人と人を綴(と)じること』

日本のルリユールの草分け、栃折(とちおり)久美子さんの言葉です。

本を通して、多くの人々の想いが繋がる事を願っています
『今や本を読まれる方は少なくなっているわけですから、ただ、それこそ二千年も歴史のあるものですから、無くなる事はないと思いますよね』