2018年7月17日放送

老舗金平糖店 五代目 清水泰博さん。
400年の歴史を持つお菓子“金平糖”。
京都には170年以上続く金平糖店があります。
「星型のようなものが金平糖というんですけど、熱い釜の中で
原料に糖蜜をかけ、転がり落ちる時に釜に触れた部分だけ
イガ(突起)が伸びてきます。」
原料はイラ粉と呼ばれるモチ米を砕いたもの。
200度の釜で糖蜜をかけて2週間炒ると星型になります。
室温60度にもなる中、清水さんは釜に耳を傾けます。
「大切なのは金平糖が流れ落ちる音です。
天気が良い日、雨の日などその日の温度で音が変わってくるんです。
高温だと非常に良い音なんですよ。
ですからちょっと離れてても音で『ああ、今日は金平糖の調子が良いな』とわかります。」
これまでになかった果汁などの風味を付けた金平糖にも積極的に取り組んでいます。
「一に勉強、二に勉強。
時代に取り残されるのではなく新しいことに挑戦しろということを代々言われています。」
常に挑戦し続ける清水さんに見合う言葉。

「百折不撓」(ひゃくせつふとう)

何度失敗しても諦めず信念を貫くことを意味する四字熟語です。

「おいしいなとみんなに言われると次の日もっとおいしいものを作ろうと意欲が湧くんです。」