2018年8月14日放送

駅弁販売、菖蒲豊實さん。
熊本県人吉駅。列車が着くと聞こえる懐かしい掛け声。
「おべ~んと~う、おべんと~う」
今では珍しい立ち売りで、お弁当を売っています。
「列車のエンジン音がすごいんですよ。じゃけん、お客さんに聞こえるように声高らかに叫んでおります。」
名物は地元の栗をふんだんに使った、栗めし弁当。
「結構、大きくておいしいです。私に言わせたら世界一です。」
昭和に比べ列車が減った今では、お弁当がほとんど売れない日もあるそうです。
「やっぱり悔しいですね。20個くらい入れてきますけど、12~13kg背負っているもんで
重たいですから、もう75歳にもなるので大変です。」
それでも菖蒲さんのお弁当を楽しみにくるお客さんのために、今日も駅に立ちます。
「手渡しで、『まだ続けて下さい』と言われるとうれしいですね。」
49年間、立ち売りを続けている菖蒲さんが共感する言葉。

「心に物なき時は心広く体泰(ゆたか)なり」

欲がない時は、心もやすらかだという意味です。

「ストレスもたまらんこと、声を張り上げてやっております。私の生きがいでしょう。
完売です。わくわくですね。感謝、感謝。」