2018年12月4日放送

木毛(もくめん)工場 工場長 中山昌也さん
果物などの箱詰めで、クッション材として使われる“木毛”
高知県土佐市に、今では数少ない、木毛を専門に生産する工場があります
「1日の生産量は1t。同じマツなのに硬いものと軟らかいものがあるんです。
上手いことバランスよく機械にかけていかないと、刃物が持たなくなるんです。
硬い木かどうかは、削る音を聞いたら、だいたいわかる。
機械が無理している感覚がわかるので。バランスよく振り分けます。」
創業以来、50年以上使い続けている機械で、
様々な木材を、厚さ約0.2㎜、幅約1㎜に削ります。
「マツは一番匂いがない。果物とかの下に敷いても匂いが移らない。
ヒノキは香りが主体の緩衝材。ご贈答用、お歳暮などに適している。
湿気取りの効果や防虫効果もあるので、
果物だけじゃなくて、他のことにも使ってもらえる。」
プラスチックなどのクッション材が増える中、近年、木毛は再び注目を集めています。
「木毛はやっぱり温かい。自然のものだっていう。
木毛を使ってもらったら、ちょっと高級感が出るんじゃないかと思う。」
妥協を許さず木毛を作り続ける中山さんが、心に想う言葉

「水積もりて川を成す」

何事も日々の積み重ねが大切であるという意味の言葉です。

「ひとつひとつ丁寧に、きれいなものを作る。何にでも使って欲しいです。」