2018年12月25日放送

ピザ窯製造、増田晋一さん。
レンガを積み上げて作られる、ドーム型のピザ窯。
群馬県に、国内では数少ないピザ窯の製造工場があります。
「ピザ窯の温度はだいたい450℃くらい。ドーム型だと、熱が一点に集中してくる。
ピザに遠赤外線がブワッと入ってきたときに、生地が盛り上がってきます。」
通常、ピザ窯は砂でドーム型を作り、そこにレンガを貼り付けていくのが一般的。
しかし増田さんは砂を使わず、空洞のままレンガを積み上げていきます。
「窯の中がきれいに仕上げられますよね。
そこに砂が付いているなんて、それは許せないんですよね。
だ円になっちゃったりするとNGなので、一回バラして積み直す。
一個一個、丁寧に積んでいます。」
もともとは100年以上続くレンガ工場。
そのレンガを活かし、20年ほど前からピザ窯作りを始めました。
「お客さんに『持って帰れ』と言われたこともありましたし…。
試行錯誤してやりましたね。」
今では海外のピザ店などからも依頼が来るほどに…。
努力を惜しまない増田さんが心に思う言葉、それは…

「正直に腹を立てずに、撓(たゆ)まず励め。」

第42代 内閣総理大臣 鈴木貫太郎(1868-1948)の言葉です。

「この形になったのは、お客さんがいたからできた。
美味しいピザが焼ける、そんなことで役に立つようなものを
作っていきたいなと思います。」