2020年4月21日放送

インラインスケーター、安床武士さん。
車輪が1列に並んだスケート靴を履き、技を競う“インラインスケート”
安床さんは“X Games”など、ハーフパイプの世界大会で
数多くの優勝をおさめる現役の世界チャンピオンです。
「メダルの数でいうと140個くらい、今までの中でとっていると思います。
ただ単にすごい技じゃなくて、“すごくてかっこいい技”。遊びの部分というか、
やらなくてもいい事をやるっていう美学があるんですよ。そこを楽しむスポーツ。」
安床さんの一番の魅力は、“エア”と呼ばれるジャンプ。その高さは世界一と称されています。
「ハーフパイプの上から高さを測るんですけど、
すごく高い人で、だいたい3mくらいなんですけど、僕は4mくらいまでは跳べますね。
ハーフパイプの場合は、1回目のエアから上手くつながないと高さが上がらないんですよ。
きれいな形で積み重ねていく。」
競技歴28年。世界チャンピオンとなった今でも、
“アリウープダブルフラットスピン”など新たな技に取り組んでいます。
「普段の靴の時は高い所が嫌いなんですよ。インラインスケートを履くと
『高く跳んでみたいな』とか可能性をドンと広げてくれる。魔法の靴みたいなもの。」
見る人を魅了するため、挑む事をやめない安床さんが共感する言葉…

「チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」

日本の実業家 本田宗一郎(1906-1991)の言葉です。

「高さでいうと、もうひとつ高く。スピンでいうと、もうひとつ難しく。
死ぬまでインラインスケートを続けて、表現し続けたいです」