2020年5月19日放送

アナゴ漁師 斉田芳之さん
去年紹介した、斉田さんは、40年以上東京湾でアナゴ漁を続けています。
「江戸前のアナゴはね、おいしいでしょ?餌がいいからですよ。」
横浜、柴漁港で行うのは、その習性を生かした「アナゴ筒漁」。
餌を仕掛けた筒を海に沈め、翌日引き上げます。
「この江戸前のアナゴはすごく美人なんですよ。
たくさん餌を食べているから、ちょっとぽっちゃり。」
以前に比べ漁獲高が減ってしまったアナゴを守るため、
大学などと研究し、筒に、稚魚が逃げる穴を開けました。
「特に20cmくらいのアナゴがね、すっと逃げるんですよ。
この辺がね、逃がしたいサイズなんだよね。」
初夏を迎え、アナゴの旬がやってきました。
「今年は、港に小さなカタクチイワシがだいぶ入ってきています。
カタクチイワシは“海のお米”。食べると脂がのっておいしいアナゴになります」
江戸前のおいしいアナゴを守る斉田さんが今、勇気づけられる言葉それは…。

「創造は過去と現在とを材料としながら新しい未来を発明する能力です」

日本の歌人・作家 与謝野晶子(1878-1942)の言葉です

「今は需要が減っていますが、言い方を変えると資源管理ができている
という見方もできますので、おいしいアナゴがたくさんとれると期待しています」