2020年9月22日放送

バナナ専門店 店主 佐藤隆史さん。
千葉県館山市にある、1932年創業の国内では珍しいバナナ専門店。
1日に1500本ほど売り上げる人気のお店です。
「初代が初めてバナナを食べた時に“こんなにおいしいものはない”と、
感動して始めたのがきっかけです。こだわって、これ1本で勝負していこうと。」
お店には、世界中から選りすぐった様々な味わいのバナナが並びます。
そのこだわりは熟成方法。
6基ある保管庫で、青い状態のバナナを甘く熟成させます。
「基本的には温度、湿度を管理した中で、より自然の状態、
木になっている状態のような形で、ゆっくりゆっくり色を出していく。
バナナの状態とか気温とか湿度によって変わってくるので今でも正直、試行錯誤。」
客の好みに合わせて、熟成具合の違うバナナが用意できるのも専門店ならでは。
「“青いバナナが欲しい”という方も結構いらっしゃるので。
今日すぐ食べたいとか、明日食べたいとか、
あさって食べたいとか用途に合わせてご用意しております。」
よりおいしいバナナを届けたい…そう考える佐藤さんが共感する言葉、

「清濁併呑」

度量が大きく、どんなものでも受け入れる事を意味する四字熟語です。

「限界がありますけど、やれるものはできるだけやって、どうにか少しでも甘く、
少しでもうまいものを、お渡しできればと思っています。」