2021年1月5日放送

熱気球パイロット、藤田雄大さん。
大空を優雅に飛行する熱気球。
藤田さんは、操縦の技術を競う熱気球競技のパイロットです。
「離陸して1kmとか2km先にターゲットが設けられるんですけど、
そこに向かって砂袋を投げます。ターゲットと砂袋の距離が、
その人の成績になるというゲームです。」
熱気球の操縦は、バルーンの空気を温めたり抜いたりして行う上昇と下降のみです。
「左右の動きは風と一緒に動いていくんです。
高さによって、色々な方向に風が吹いています。
自分の行きたい方向に吹く風を捉えるように、風を見ていますね。」
藤田さんは2014年の世界選手権で日本人初のチャンピオンに輝きました。
「日々見える景色違うんですよね。桜がキレイだったり、朝もやがキレイだったり、
そういった変わり目というのが、空から見られるというのは、
すごいロマンがあると思っています。」
熱気球の楽しさを、競技を通じて広めている藤田さんが、共感する言葉…

「空を飛ぶことで くだらないことの束縛から精神が解放される」

フランスの作家 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900-1944)の言葉です。

「風と一緒に動いているので、無風状態になるんですね。だから風もないし、
音もないし、静かな世界で地上を見下ろすというのは、人生が変わると思いますね。」