2021年3月9日放送

ジュークボックスの修理職人 岩田大二さん。
コインを入れて、ボタンを押すと…
聞こえてくるのは、昔懐かしい、音と響き…
岩田さんは、壊れたジュークボックスを現代によみがえらせる数少ない職人です。
「1960年代から70年代の飲食店など、人が集まっている場所に置かれ始めた。
“50~60年前に使っていたんだけど修理してくれないか”っていう人もいます」
多くが外国製の年代物。それゆえの苦労も…
「メーカーによっても構造とか、直し方も全部違うので、手に入らない部品とかは
自分で作る。半年以上かけても、なかなかゴールにたどり着けないものもあります。」
3年前、その音に魅了され、修理の腕を磨きました。
「自分で直して、初めてジュークボックスの音を聴いたんですよ。生まれて初めて。
イメージしていた音よりも、ものすごく良い音がなったんです。体に響くような。
これは動かないままホコリをかぶっているのはおかしいな、
どんどん直してみたいなって、気持ちが高まりました。」
ジュークボックスの音色に惚れ込んだ岩田さんが共感する言葉…

「好奇心は力強い知性の最も永久的な特性のひとつである」

イギリスの文学者、サミュエル・ジョンソン(1709-1784)の言葉です。

「この良さを味わわないとダメだって思いますね。“あれ、この音は違う”
お客さんがそういう顔をした時、『やった!』って思いますね。」