2021年6月1日放送

マラカンブ選手 竹元景子さん
インドで11世紀頃生まれたとされるスポーツ“マラカンブ”
柱やロープを登り、ヨガのポーズを決め、その難易度や美しさを競います。
「もともとインドのレスラーの方たちが、トレーニングのために始めたのが
マラカンブというものだったんです。運動量は、見ている以上にハードです。」
競技は2種目。木製の柱を登り、技を決める“ポールマラカンブ ”と、
10メートルほどの高さから吊(つ)るされたロープを
体に巻き付け演技を行う “ロープマラカンブ ”
竹元さんは、15か国が参加したワールドカップで世界一に輝きました。
「皮膚が擦れて痛かったり、すごく恐怖心もある競技なので、
自分との戦いというような感じですかね」
8年前、たまたま見た動画が、マラカンブとの出会いでした。
「なんか人間業ではないな。やってみようと思って、インドに行きました。
最初は女性がお遊びで来たんだろ?みたいな感じで思われたんですけど
でも私のパッションを伝えてわかってもらえた。」
すぐにインドへ渡り、今では世界一となった竹元さんが共感する言葉、それは…

「いつから始めようかなど考えている時は、すでに遅れをとっているのである」

古代ローマの修辞学者 クインティリアヌス(35年頃-100年頃)の言葉です。

「もっといろんな方にマラカンブを知ってもらって、
今度は日本のチームとして優勝したいなという思いがありますね。」