2021年8月31日放送

かき氷機製造 大橋 正治さん
古きよき、手回しの機械でかき氷を削る音。
大橋さんは、今では数少なくなった手動かき氷機を作る職人です。
「やっぱり自分の感覚で回せる。スピード調節が出来る。
氷に対する刃の圧が変わってきますから、ふわっとした感じの氷がかきやすいですね。」
ふわふわのかき氷の秘密は、氷を削る刃がついた旋盤の取り付け方にありました。
「フラットになっていなかったらダメなんです。傾きが大体0.15mm。
その誤差で盤面をフラットにしています。」
精密に取り付けができるようになるまで、3年はかかると言います。
「針をつけまして、それを回転させると擦れる音がするんです。
その音に強弱がありますからね。その違いで判断しています。
目で見られる世界じゃないので。」
その技で手回しのかき氷機を作る大橋さんが共感する言葉…

「仕事の中に喜びはある 何かを達成したという実感なしに幸せはありえない。」

アメリカの自動車王 ヘンリー・フォード(1863-1947)の言葉

「氷を削る独特な音がするので、
それを聞いて日本の夏の情緒を感じて、暑い夏にかき氷を食べて頂きたいです。」