仕事漬けの夫と反抗期の子どもにないがしろにされる主婦・沢辻涼子。 45歳の誕生日…彼女が偶然出会ったのは、 文学オタクの銀座のバーのママ・野宮ルナ。 ルナは鋭い洞察力で、涼子とのわずかな会話と、服装や持ち物から 家族構成や夫の職業、20年前の“ある後悔”まで見抜いてみせる。 そして、なかば強引に大阪へ連れ出すが… そこで待ち受けていたのは―――まさかの殺人事件! 夏目漱石、太宰治、江戸川乱歩、谷崎潤一郎… ルナは、文学の知識をフルに生かして 事件の真相と入り組んだ人間ドラマを紐解いていく! 謎解きを楽しみながら 教科書でおなじみの名作文学から生きるヒントを学べる! あの日の葛藤、選択、後悔…人生を振り返って 今よりちょっとだけ自分を愛せるようになる 笑って泣ける【痛快文学ロードミステリー】です。
野宮ルナ役
波瑠
銀座のバー「マーキームーン」の美しきママ。 トランスジェンダー女性。自称・小説家志望の文学オタクで、 古今東西の名作文学にまつわる膨大な量の知識が頭に入っている。
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沢辻涼子役
麻生久美子
読書が苦手な専業主婦。 かつて人生をかけて取り組んだ夢に挫折し、 人生で最後と信じた恋にも破れて20年以上… 今は反抗期の長男長女にないがしろにされながら家事に追われるだけの 満たされない毎日を送っている。
田村徹矢役
栁俊太郎
大阪府警捜査一課の刑事。高校時代の同級生・ルナが事件の第一発見者となったことで、運命的な再会を果たす。性格は極めてフラットかつ実直。強い正義感の裏に、市民をさりげなく思いやる優しさと、一度掴んだ証拠は離さない執念を秘めている。文学の知識を活かしたルナの推理に戸惑いながらもその的確さに一目を置く。
カズト役
作間龍斗
涼子が20年以上前に「本気の恋」を捧げた大学時代の恋人。太宰治を愛読する知的な青年で、涼子とは結婚を誓い合うほどの仲だった。だが卒業間近、突然「実家の事業を継ぐ」と別れを告げて大阪へ去る。そんな彼の突然の失踪と裏切りが、涼子の人生に影を落とし続けており、それを見抜いたルナの誘いでカズト探しの大阪旅が始まる。
小湊弘樹役
渋川清彦
大阪府警のベテラン刑事で、田村の直属の先輩。一見、現場叩き上げの厳格な人物だが、実はかなりのミステリー小説マニア。ルナが名作文学の知識と探偵小説さながらの洞察力で鮮やかな推理を披露する様子に深く感銘を受け、彼女に思わずヒントを乞うなど、チャーミングな一面を持つ。
沢辻菊雄役
田中直樹
涼子の夫。大手出版社「文鏡出版」の敏腕文芸部長。人気作家・重原壮助の担当として多忙を極め、家庭では愛情表現に乏しく、涼子との関係は冷え切っている。涼子の誕生日直前、不倫相手と目される女からの呼び出しを受けて外出。跡を追った涼子がルナと出会ったことで、事件の幕が上がることになる。
装幀:大原由衣 装画:宮島亜希
秋吉理香子
「月夜行路」
(講談社)
原作「月夜行路」試し読みはこちら
これまでもさまざまなバディの物語が描かれてきましたが、もっと多様な関係性が描かれてもいいのではないか、という思いが、この作品の出発点でした。 教科書に載っているなど、誰もが聞き覚えのある有名文学作品が、事件の謎ときのヒントになったらおもしろそうだと思いつき、この作品を楽しみながら書きました。 まさかの連続ドラマ化のお話をいただき、しかも波瑠さんと麻生久美子さんという長年ファンでいたお二人に主演していただけるなんて、まだ信じられず、夢のようです! そして脚本も、これまたファンであった清水友佳子さんに手掛けていただくことができました。 わたしの”推し”ばかりという、これ以上望めないほどの布陣です。 このドラマをきっかけに、たくさんの人にこの素敵なバディと文学の魅力を知っていただけたら嬉しいです。 文学が道しるべとなる新感覚なミステリー行路を、どうぞ見届けてください!
兵庫県出身。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学大学院にて映画・TV番組制作修士号取得。2008年、第3回Yahoo! JAPAN文学賞を受賞し、2009年に『雪の花』でデビュー。主な著作に『月夜行路』『悪女たちのレシピ』『終活中毒』『無人島ロワイヤル』『暗黒女子』などがある。