オーストラリアの雑誌の表紙を飾るシーラ・インちゃん。
メルボルンのキッズモデルで、特に「ヘアスタイルが個性的！」と人気なのだが...
実はシーラちゃん、髪のことでずっと悩んできた。
なぜなら硬く縮れて、ゴワゴワだから。

髪をとかそうにも、クシがすぐに引っかかるし、なかなか収まりがつかない。
実はコレ、「櫛でとかせない頭髪症候群」という疾患。

毛をつくることに関わる3つの遺伝子のうちの1つに先天的な変異が生じ、
断面が不規則で表面がザラザラとした質感の縮れた毛が生えてしまうのだ。

彼女に症状が現れ出したのは、生後3か月を過ぎたころから。
徐々に逆立っていった髪の毛は、まるでコントの感電シーンのよう。
やんちゃなお兄ちゃんにはイタズラされ、いつも泣かされてばかりだった。

しかしそんな娘に両親は「あなたの髪は特別で、とても素敵よ」と励まし
さまざまなヘアアレンジも提案していった。

やがてシーラも自信がつき、モデル活動を開始。
するとこの髪型がオシャレだと話題になり、人気モデルになった。

朝起きて真っ先にする事は、ゴワゴワの髪を30分かけブローして解きほぐすこと。

実はこの症候群、大人になるにつれ症状が軽くなっていくケースが多い。
彼女の苦労もあと数年で終わるかもしれない。