放送内容

2017年10月17日 ON AIR

不幸なほどそっくりな男

アメリカ・ミズーリ州、カンザスシティ。
ここに住む一人の男性のあまりにも不幸な出来事が全米のニュースになった。


その男性とは、リチャード・ジョーンズさん。
彼は、その出来事によって「人生を失ったようなもの」だと語っている。
一体何があったのか?


それは、17年前のこと。
自宅に突然警察がやってきた。なんと自分に暴行、強盗の容疑がかかっていると言う。


この時リチャードには、同じ歳の恋人と1歳になったばかりの娘がいた。
全員が不安に襲われる。リチャードにはもちろん思い当たる節などない。


そう、これは完全な間違いだった。
実はこのリチャード、なんと犯人と顔がそっくりだったのだ。


リチャードはさらに事件当日のアリバイも無かったことから
有罪になってしまった!しかも、なんと、19年の刑が確定!
前科があったことや、否認し続けたことが影響し刑期が長くなってしまった。


リチャードの冤罪が晴れないまま月日は流れ、
1歳の娘が17歳になった2015年。ようやく運命が変わる。
それは、リチャードが刑務所に入って16年も経ってからだった。


1人の看守がリチャードにあることを言った。
「お前にそっくりな男が、別の刑務所にいたよ」


写真を見せてもらうと、確かに自分にそっくりだった。
詳しく聞くと2人は年齢も1歳しか変わらず、身長もほぼ一緒。
リチャードはこの男こそが真犯人だと確信した。


これにより再捜査が始まり、服役中だった真犯人はあっさりと罪を認めた。
逮捕から17年、リチャードの無実が証明され釈放。
別れたとき1歳だった娘にはなんと子どもが生まれ、リチャードはおじいちゃんに。


リチャードには、州から1億円以上の賠償金をもらう権利があるというが
お金で失った月日は戻らない。


刑務所を出て半年。
リチャードは自らの経験をもとに冤罪を訴える人のサポートを続けるつもりだという。

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