放送内容

2017年10月17日 ON AIR

ララムリ族が来日!ハセツネ杯に挑戦

スカートにサンダルという格好でマラソン大会に出場し見事優勝を果たした
メキシコに住む、"世界一走る民族"ララムリ族のロレーナさんという女性。


そんな彼女に会ってみたい!
ということで今年8月、仰天探検隊はメキシコへ向かった!!


そこで出会ったララムリ族の皆さんは、超人見知り!
そんな民族の女性、ロレーナさんは
今、メキシコで山を走らせたら最強とされている!


取材中に出場した大会でも、全長100キロ、高低差1500mの
超険しいコースをものともせず12時間44分で完走。見事1位に輝いた!


彼女は世界的に見ても速いのか!?
それを確かめるため、日本に来てもらった!


"ララムリのマラソン女王が日本初上陸"


相変わらずの人見知りなロレーナさんに今回出場してもらう大会は、
「日本山岳耐久レース 長谷川恒男カップ」、通称ハセツネ。


日本を代表する登山家にちなんで名付けられた、世界的に見ても超ハードな山岳レース。
そのコースは、全長71.5キロ。
東京の奥多摩地区の険しい山をいくつも越える!!


最大高低差はおよそ1300mで、アップダウンを繰り返す。
普通に歩くと5日以上かかる山道を制限時間24時間で走らなければならない。


10月8日、レース当日。
会場には約2300人の全国から集まった強者たちが。


そんな中、何と開会式の壇上にロレーナさんとお父さん、そしてお兄さんの3人が!
実は大会側からロレーナさんに激励のエールをしてほしい、と頼まれたのだ!
しかし、人見知りのロレーナさんではなく、
ララムリ族には珍しい超陽気な父と兄が、元気に大会参加者にエールを送った。


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レース中、父と兄はカメラマンを担当。
ロレーナさんの後ろを交代で付いて行き撮影する。


間もなくスタートの時間。
すると、何か浮かない表情のロレーナさん!
実はある心配があった。


この日の気温は25℃程と高く、さらに前日まで土砂降りの雨。
乾燥地帯に住む彼女には経験の無い気温と湿度!
コレがどんなふうに影響するのか?


"日本での初レースがスタート!"


午後1時。いよいよスタート!
2300人が一気に駆け抜けて行く。
ロレーナさんもトップグループに混じって飛ばす!


スタートから2キロほどで山に入る。
ここから70km先のゴールまでほとんどが険しい山道となる。
しかし、山岳地帯に住むロレーナさんにとっては、全く問題ない。


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どんどん勢いに乗り、上りでもスピードは緩めない。
22キロ地点に入ると、4時間の中で高低差およそ800mを走ったことになる。
それは箱根駅伝の山登りくらいの上り!


どんどん進み、42キロ地点へ。
すでにコース上で一番高い1500メートルの山を越えたポイント。
つまり箱根駅伝の2倍近い山をすでに登っている!


ロレーナさんはまだまだ元気そうだが、高い気温と湿度が心配!
例年よりも過酷な気候に、既に他の選手達もリタイアが続出していた。


そういえば、後ろから撮影していたはずのお兄さんがいなくなっていた。
実は、30キロ地点でまさかのリタイア!
代わりに42キロ地点からお父さんが撮影を担当することに。


残り30キロに入った。
ここからはスタッフが入るのは危険な程真っ暗な道が続く。
なので先回りしてゴールで待つ。


"悪条件の中、果たして結果は?"


すると深夜、ゴール前にロレーナさんが現れた!
いつも通りサンダルで最後まで走り切った!


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いつものように余裕でゴールしたようにも見えるが、
実は、彼女の順位は58位。女子309人中の結果だった。


全部が初めての経験だったというロレーナさん。
やはり、高い気温と湿度に対応が難しかったようだ。


そして、もっと残念なことが分かった。
なんと、ロレーナさんがゴール後に失格になってしまったのだ。


実はこのレース、水を補給できるのは70kmを超えるコース上で1か所だけ!!
それ以外で誰の助けも受けてはならないという厳しいルールがあった。


そんな中、ロレーナさんは他の選手から水をもらってしまい記録が無効に!


残念な結果になってしまったが、よく考えたら、
彼女は普段からマラソンの練習もしていないし、コースを走るのもこれが初めて。


例年よりリタイア数が多かった今年の大会。
それを考えると失格とはいえ完走したことは健闘とも言える結果。


来年も出られるならリベンジしたいと語るロレーナさん。
チャンスがあったら来年も頑張ってください!!

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