放送内容

2018年10月30日 ON AIR

食べてはイケない!!まさかの食材

栄養価が高く、健康野菜として注目のモロヘイヤ。
茹でると出る粘り気には栄養素ムチンが含まれ、コレステロールの吸収を抑えるため
動脈硬化の予防に効果的だと言われている。


しかし、実はモロヘイヤには猛毒がある部分がある!
そんなモロヘイヤの猛毒でとんでもない経験をした女性がいた!


2013年8月、北海道に住む女性。
モロヘイヤを家庭菜園で育てていた。


栄養満点のモロヘイヤが毎日食べられることに満足だった女性。
しかし、ある時期になると...モロヘイヤの花が咲き始めていた。


小さく可憐な花を咲かせるモロヘイヤ。
そして、葉が硬くなった。


このまま放置すると食べられなくなるかもしれない、と思った女性は、
硬くなる直前の葉を選び、茎からカット。
これをおひたしにして食べようとした。


これが悲劇の始まりだった。
一口食べてみると、口にしびれが。
なんだろうと思い、もう一度食べてみた。


ふた口目も違和感を覚えた女性は、おひたしを吐き出した。
すると数分後...、心臓の鼓動が全力で走った時のように早く打ち始めた。


座っていられず横になった。呼吸も荒くなり、全身から汗が!!
そして、猛烈な吐き気が。彼女はモロヘイヤの毒に侵されていた。


心臓毒オリトリサイド


モロヘイヤの意外な毒の主成分はオリトリサイドというものだった。
オリトリサイドとは、なんとフグ毒にも匹敵するほどの猛毒。
この物質は心臓毒と言われ、心拍を異常に活発にする。


さらに胃腸のぜんどう運動や発汗をコントロールする迷走神経を刺激するため、
動悸、吐き気、異常な発汗、そして最悪の場合は心不全を起こし、死亡する可能性がある。


そしてこの心臓毒が含まれているのはモロヘイヤのさや。
特にさやの中にある小さな種子に猛毒がある。


花が咲いた後にできるさやの中の種子は最も心臓毒の濃度が高く危険。
それを知らずに調理し食べてしまったのだ。


実は22年前にモロヘイヤの種子を食べた牛が3頭も死に至る事故があった。
その時、モロヘイヤの種子の危険性が知られた。


市販されているモロヘイヤはまだ花が咲く前の若く柔らかい茎と葉。
毒になる成分はないため、安心して食べられる。


中毒症状から3時間後...鼓動も戻り、汗も引いた。
たった ひとさやに満たない毒を口にしただけなのに、
彼女の場合、毒が薄れて正常な状態に回復するのに3時間かかった。


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もう少し、食べた量が多かったら命の危険もあったという。
家庭菜園でモロヘイヤを育てている人はさやを絶対に食べてはいけない!

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