放送内容

2018年12月11日 ON AIR

洗濯機、爆発事件のナゾ

2012年、中国浙江省杭州市。
この町で、ある女性が洗濯をしていた。


彼女が使っていた洗濯機は、日本でも昭和40年代に主流だった2層式。
左の洗濯槽で洗い、右の脱水槽で脱水する。


洗濯が終わり、脱水していたその時...突然爆発音が!
何事かと女性が向かうと、なんと洗濯機が破壊されていた!


一体何が起きたのか?
実は、冬の寒さに備えて彼女が洗濯・脱水したある衣服が原因だった。


その衣服とは...ダウンジャケット。
実はダウンジャケットの脱水は高速で脱水してはいけないのだ!!


洗濯槽から出したダウンジャケット内は、水を含んだ羽毛と空気でいっぱいになる。
ゆっくりと圧力がかかると水は抜けて出ていくのだが、脱水槽のように高速回転させると
短時間に圧力がかかってしまうため、水が抜けなくなる。


その圧力に生地が耐えられなくなり、水を含んだ羽毛が一気に生地を破って飛び出し
爆発したと思われる。


実際に、中国で実験した映像がある。
ダウンを脱水槽に入れて2分後...脱水機のフタが飛ばされた!
脱水機の中には壊れた破片が飛び散り、ダウンにも穴が!


実は2層式でダウンジャケットを脱水し洗濯機が壊れた事故は
中国では何件も起きていた。


日本でも起きていた洗濯に関する事故


さらに日本でも洗濯に関する事故が発生している。


アロマエステを経営する女性。
施術をした後、アロマオイルを拭きとりタオルを洗濯。そして乾燥機で乾かした。


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洗濯が終わったあとタオルを畳もうとしたが、面倒なので明日にしようと考え
そのままタオルを放置した。


すると2時間後...タオルから自然発火し火事に!
なぜ自然に燃えたのか?


実は、アロママッサージではキャリアオイルという植物油が使われ、
それは、洗濯しても落ちにくい。
その状態で乾燥機にかけ、重なった状態にあると、熱がこもったままとなり、
さらにキャリアオイルが空気に触れ、酸化することにより、温度がどんどん上昇し、
自然発火することがあるという。


実際に検証のため、アロマオイルをかけたタオルを洗濯し乾燥機へ。
乾燥が終わり、フタを開けて放置すると2時間後...タオルから煙が発生し、そして発火!
日本ではこれが原因で何件も火災が起きているという。


洗濯機や乾燥機など入れる物には十分注意を!

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