放送内容

2019年1月 8日 ON AIR

父のおつまみ食べたら命の危機

数年前の11月。愛媛県松山市でその事件は起きた!
高校3年生のあやさんは、最近ちょっと自分の体形が気になっていたため、
ここ数日、夕食ぬきというダイエットをしていた。


慣れないダイエット...空腹でお腹はなりっぱなし。
このままじゃ眠れない...あやさんはキッチンへ向かった。


すると、そこにいたのは晩酌中の父。
空腹に苦しむ娘に『あるもの』を勧めてくれた。


『これならカロリーも少な目っぽいし、きっと太らない』そう思ったあやさんは
どんどん食べた。


そして、次の日も。
気に入っちゃったので、自分の部屋で食べまくった!


しかし、食べはじめておよそ1時間後。彼女に異変が。
なぜか焦点が合わず...めまいのような感覚が。


胃からものが逆流したみたいに気持ちが悪い。
そして、めまいと吐き気はひどくなっていく。
あやさんは朦朧とする意識の中で、必死で母親を呼んだ。


しかし母が来た時には、すでに口から泡を吹き、意識を失っていた。
すぐに病院へ運ばれたあやさん。
そして、この症状の原因は、父に勧められ沢山食べていたあの食べ物だと判明した!


謎の症状の原因はあの定番のおつまみ


恐ろしい症状を引き起こした原因は、酒の肴としても超メジャーな食べ物だった。
それはなんと銀杏!!あやさんは『銀杏中毒』と診断されたのだ。


銀杏を食べ過ぎると、銀杏に含まれる『メチルピリドキシン』という成分が
体内のビタミンB6の働きを邪魔する。


ビタミンB6が働けなくなると、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が出て、
やがて、中枢神経に異常が。


そして、起こるのが痙攣。
痙攣を繰り返し起こすのが銀杏中毒の特徴なのだ。


すぐにあやさんに、ビタミンB6の点滴が投与された。
これが、銀杏中毒の最も効果的な治療法。


あやさんは、この点滴を一晩続け...翌日には回復することができた。


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銀杏中毒と診断され、命の危険もあったあやさん。


実はあやさん、あの日食べた銀杏の数はなんと2日で100個!
明らかな食べすぎだった!


当時あやさんはダイエット中だったが、
ダイエットをすると、ビタミンB6の摂取量が減ると考えられていて、
そうなれば、なおさら銀杏中毒になりやすくなるらしい。


稀にだが、死亡例も報告されている銀杏中毒。
どんなに美味しくても...食べすぎにはご用心!

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