第1区:大手町~鶴見

大手町のスタート地点では、大学名が順にコールされ、20人の選手たちがスタートラインについた。
3連覇を目指す東洋大は主将の富永に代えて、好調の川上にエントリー変更。
今後の戦い方を大きく左右する非常に重要な区間である1区。
近年は、各選手が牽制しあいスローペースになることが多いが、今回はどんな展開になるのか。
往路のスタートは8時。
まもなく正月最大のスポーツイベント、箱根駅伝の幕が開ける。

午前8時、穏やかなコンディションの中、1区のランナー20人が一斉スタート。
まずは注目の1年生、早稲田大・大迫が集団を引っ張る形に。
他校は学生駅伝3冠を目指す早稲田大をマークしているといった展開。
1kmの通過タイムは、2分53秒。
さらにペースを上げ集団を突き放した大迫、そのすぐ後ろには日大・堂本。
この2人が集団から飛び出している。

3km通過地点で、先頭を走る早稲田大・大迫、日大・堂本のタイムが8分48秒。
18人からなる集団のタイムは9分と、12秒差。
距離を重ねるごとに、2人と集団の差はどんどん広がっていく。
先頭の2人の5km通過タイムは、14分32秒
東京農大・松原が引っ張る3位集団は1km3分のペースを守っている。
決して悪いペースではないが、先頭を走る2人との差がどう影響するのか。

昨年の先頭集団とほぼ同じペースで、先頭を走る早稲田大・大迫、日大・堂本。
2人を追う3位集団の7km地点通過タイムは、21分10秒。
依然、1km3分のペースを守っている様子。
駒澤大のスーパールーキー・油布が横に大きく広がる3位集団を引っ張っているが、解説者からは、3位集団は抑え過ぎとの声も。

先頭を走る早稲田大・大迫、日大・堂本の10km地点通過タイムは、29分2秒。
続く3位集団は30分10秒。
1分8秒、およそ400mの差が開いている。
固まっていた3位集団では、駒澤大・油布がペースを上げ、やや動きが見られ始めた。
一方、11.4km付近からペースを上げた大迫に、堂本が着いて行けず、1位と2位の差も開き始めた。
堂本を振り切った大迫は快走を続け、12km通過タイムは34分53秒。
12.5km地点での1位と2位の差は30~40mに。

給水地点を過ぎ、依然、早稲田大・大迫が独走を続ける。
15km地点通過タイムは、43分32秒。
1年生の歴代記録更新も見えてきた。
15.2km地点となる蒲田では、トップを走る大迫と2位を走る日大・堂本の差は28秒。
トップと3位集団の差は2分17秒。
給水地点で転倒のアクシデントがあった東京農大・松原は、大きな問題はない様子。
先頭を走る大迫は、少し顔をしかめているか。
2位を走る堂本は鼻血を流しながらも必死に大迫を追っている。

3位集団に動きが出始めた。
駒澤大のスーパールーキー・油布がペースを上げてきた。
横長だった集団が徐々に縦長になる。
2区に村澤が控える東海大は最下位。
さらに東京農大、明治大が集団から離されている。
下りを過ぎ、山梨学院・松枝、駒澤大・油布、中央学院・塚本による3位争いが白熱してきた。

早稲田大と日大が大きく逃げる展開で幕を明けた第87回箱根駅伝。
早稲田大・大迫が1時間2分23秒と、1年生の歴代最高タイムを塗り替える快走を見せ、2年ぶりにトップで襷リレー。
学生3大駅伝制覇に向けて、好スタートを切った。
53秒開いて、日大が2位。以降、駒澤大、日体大、中央学院、山梨学院と続く。
史上6校目となる3連覇を目指す東洋大は8位で鶴見中継所を通過した。