第6区:箱根・芦ノ湖~小田原

復路は、3年連続となる往路優勝を果たした東洋大が最初にスタート。
以下、早稲田大、東海大、明治大、駒澤大と続く。
2位以降は、トップとの時間差に応じて、順次スタートする。
ただし、19位の学連選抜、20位の上武大は、トップとの差が10分を越えたため、午前8時10分に繰り上げ一斉スタートとなる。
3連覇を目指す東洋大と学生3大駅伝制覇のかかる早稲田大の差は27秒。
優勝争い、そしてシード権争いからも目が離せない。
復路の幕が開けるのは、午前8時。

まもなく復路スタート。
芦ノ湖では、選手コールが行われた。
1位の東洋大は、小池に代えて市川を投入。
エース・柏原が作ったリードを守りきることができるのか。
駒澤大は、藤原に代えて、前回大会で6区の区間賞を獲得した千葉を投入。
5位からの巻き返しを狙う。

午前8時、東洋大・市川がスタート。
史上6校目となる栄光の3連覇を目指す。
27秒差で、2位の早稲田大・高野、続いて、東海大・河野、明治大・廣瀬もスタート。
復路に絶対の自信を持つ5位の駒澤大は、トップから3分25秒遅れてスタート。
復路でどれだけ、追い上げることができるのか。

午前8時10分。
学連選抜、上武大が繰り上げスタートし、全チームのスタートが終了。
7位の國學院大以降、1分30秒以内に7校がひしめくシード争いも、白熱することが予想される。
先頭を走る東洋大・市川の3km通過タイムは9分51秒。
4.7km地点を過ぎ、2位の早稲田大・高野が徐々に市川との差を詰めてきている。
5.1km地点となる芦之湯を過ぎると、高野と市川の差は、手元の時計で9秒に。

8km過ぎ、早稲田大・高野の足音が聞こえたのか、東洋大・市川がペースを上げる。
しかし、高野は市川をぴったりとマークし、9km地点となる小涌園前を通過。
高野と市川の激しい鍔迫り合いが続いている。
3位で小涌園前を通過した東海大・河野と先頭を走る2人との差は2分14秒。
芦之湯でのタイムと比べると、やや差が開いた。

12.5kmを過ぎても、早稲田大・高野は、東洋大・市川に食らい付いて離さない。
その後方では、明治大・廣瀬をかわし、4位を走る駒澤大・千葉が6区の区間新記録に迫るペースで快走を続けている。
15.5km地点で、足を滑らせた高野が転倒。
しかし、必死に立て直した。
出血や痛がる素振りは見せていない。
猛追をみせる千葉は、ついに東海大・河野を抜き3位に。

17km地点となる函嶺洞門を過ぎても、東洋大・市川と早稲田大・高野の鍔迫り合いが続いている。
平地が得意だという高野。
坂道を下りきったところで、勝負をかけてくるのか。
市川は少し苦しそう。
18.3km付近で、ギアを切り替えた高野は、市川を突き放し、独走状態に。


壮絶な山下りの6区。トップに立ったのは、早稲田大。
高野は転倒の影響を見せることなく、東洋大・市川との鍔迫り合いを制した。
トップの早稲田大と2位の東洋大の差は、36秒。
5位スタートとなった駒澤大・千葉は、10年ぶりに6区の区間新記録を更新する力走で、チームを3位に押し上げた。
以下、東海大、明治大と続いた。
10位でスタートした日体大は、福士が健闘し、6位に浮上した。