ここからレースも終盤戦へ...優勝、シード権争いの行方が見えてくる8区。

スタート直後、東洋大のルーキー・鈴木の背後に東海大の3年・小松がすっとつき、トップ集団を形成。1キロ地点を過ぎても鈴木が前、小松が後ろという並びは変わらず共に2分55秒で通過。3位の青山学院・飯田もほぼ同タイムの2分54秒で1キロ地点を通過した。しかし飯田はここで、一気にペースを上げ猛追をみせる。6.7キロ地点で、飯田はスタート時に3分29秒あった先頭との差を3分19秒ほどまで縮めた。

均衡を保っていたトップ集団の2人であったが14.6キロ地点でついにレースが動く。小松が遊行寺坂の前でスパートをかけ、鈴木との差を一気に広げる。その後も差は開く一方で、東海大が初の総合優勝へむけ快走をみせる。

東海大・小松が遊行寺坂に入る。2位の東洋大・鈴木との差は9秒。青山学院・飯田は再び先頭に離され、3分41秒差の3位、駒澤大・伊勢は先頭から4分44秒遅れの4位で続く。19.7キロ地点、小松は2位の鈴木との差を40秒ほどまで広げ、表情を変えることなくトップをひた走る。

そして21.4キロ地点の戸塚中継所。小松は、1997年の山梨学院・古田がマークした最古の区間記録を更新する1時間3分50秒でたすきリレーを果たした。2位は先頭から51秒遅れの東海大、3位は4分29秒遅れで青山学院が続く。一方、10位の拓殖大・白髪が11位に1分ほどの差をつけてシード権を死守。城西大と上武大は無念の繰り上げスタートとなった。