実は兄・正が継いだ蕎麦屋だったが…
 客A 「何これ…つゆもそばも、全然だめだねぇ」
 客B 「おやっさんの味の半分もいってないんじゃないの」
 客A 「他で食い直そう」
店の評判は最悪。

 正 「(やっぱ、オレには向いてないや…)」
経営が傾き、たった一年で店をたたんでしまったのだ。

 正 「オレはオレで一生懸命がんばったんだ!」
 洋二 「ちょっと待てよ!それじゃ遺言と約束が違うじゃねぇか!」

実はあの時の遺言書には続きがあった。
 『お前らのどちらかに蕎麦屋を継いでもらいたい…。
  継いでくれた者に土地・建物を含む全遺産を譲る。  父 正志』
遺産は全部で5000万円以上の価値。

 洋二 「はじめから無理なら無理で、
       店を処分して二等分すればよかったんだ!」
 正 「俺は会社を辞めるリスクをしょって俺なりに一生懸命やったんだ!」

 洋二 「ははぁ〜ん、はじめから遺産を独り占めするための
      計画だったんじゃねぇのか?」
 正 「バカ言うな!そんな訳ないだろ!」

 洋二 「まぁいい、たった1年で店を辞めたんだから、遺産の半分もらうからな」
 正 「1年でもちゃんと店を継いだんだ。遺産は全部俺のものだ!」
こうして遺産の解釈で意見が対立!
果たして、1年後に店をたたんだら遺産は兄弟で半分に分けるのか?
兄が全額相続するのか?

 
半分に分ける
兄が全額相続