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と、そこへ…
運転手 「いや〜、すみませんね〜」
運転していたのは近所の青年、谷口。
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そして彼の口から信じられない言葉が!
運転手 「ああ、その犬、死んじゃいました?
じゃあ、とりあえず弁償しますよ。
いくらしたんスか?」
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良美 「タローは、知り合いから安く譲ってもらったんで
5万円でしたけど…」
運転手 「じゃあ、これでチャラって事で!」
良美 「ちょっとあなた!」
こうして5万円は弁償してもらったサキと良美。
だが、本当の悲劇はこの後に待っていた!
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数ヵ月後…
サキ 「うぅぅぅ…タロー…」
タローを失ったショックから、サキはすっかり元気をなくした。
食事も喉を通らず、眠れない日々が続き
次第に体調を崩していったのだ。
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見かねた良美が病院に連れて行くと…
医者 「これは、いわゆるペットロス症候群ですね」
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ペットロス症候群とは、ペットを失ったショックから
精神的に不安定な状態になり、食欲不振や不眠、
うつ症状などが見られること。
ペットを家族同然に可愛がっていた人が陥りやすく
ここ数年、社会問題になっている。
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そして、二人はバイクの運転手、谷口の元へ!
良美 「タローがいなくなったせいで
うちの母はペットロス症候群≠ニ診断されたんです。
だからその分の慰謝料も、払ってください」
運転手 「はぁ?金ならあの時、ちゃんと払ったじゃん。」
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良美 「あれはタローを弁償した分でしょ…
あなたはタローを死なせただけでなく、
母を病気にまでしてしまったのよ。」
娘、良美は母・サキの病気の原因は、運転手の谷口が作ったと主張。
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すると…
運転手 「ペットなんて所詮、モノだろ…
それが無くなったからいちいち慰謝料って
そんなの言いがかりだよ!」
良子 「いいえ、これはアナタのせいです!
絶対に慰謝料、払っていただきますから!」
果たして、「ペットロス症候群」に陥ったら慰謝料をいくら取れるのか?
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